「生体セキュリティシステム」 

「症状を大切にして下さい。」と言っても患者にとっては重く辛く痛い何とも言い表しようのない症状は苦痛でしかない。確かに私自身も交通事故からの後遺症で様々な痛み、苦しみ、焦り、不安、絶望などを味わってきただけに患者の苦しみは、数多く治療家がいる中で他の誰よりも分かると自負している。
 
体に症状が現れると言う事は一体どういう事であろうか?それは「体の欲求」であるともいえる。これは人体を存続させる為に起きるごく当たり前の能力でである。今、安静にさせたい、動いて欲しくない、休養が必要であるというホメオスターシス(恒常性維持)が働くのである。
 
つまり人間には生命の安全、生体の円滑な営みを最優先させる能力が常に働いているのである。そして、何も異常がないベストな状態の事を健康というのであろう。しかも、この能力は誰からも何も教わることなく、寡黙にただひたすらあなたの生命を守ってくれているのである。その最高のセキュリティシステムがあなたには生まれた時から備わっているのだ。 
そして、回復を望むならば、まず現在出ている自覚症状をあなた自身が受け入れる事が大事なのである。

人間には常にベストな状態に自然に持って行こうとする動きがある。つまり生体は常に「治る」と言う事を目標にして働いている。その事実を信じてあげて、人体に感謝してあげる事が何よりも重要なのである。

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